舌小帯の治療

舌小帯（ぜつしょうたい）の治療について

 

舌の裏側には、「舌小帯（ぜつしょうたい）」というスジがあります。

このスジが短すぎたり、位置が前に付きすぎていると、

舌の動きが制限されてしまうことがあります。

 

舌小帯が短いとどうなるの？

 

舌が上にあがらず、発音がしにくい（例：ら行・た行など）

 

母乳や哺乳びんの吸い付きが悪い（乳児の場合）

 

舌を前に押し出すことで、前歯のすき間（正中離開）や開口の原因になることもあります。

 

成長とともに、食べづらさ・発音のクセ・歯並びへの影響が出る場合もあります。

 

舌小帯の治療（舌小帯切除術）

 

舌の動きを妨げているスジの一部をやさしく切除し、

舌が自然に動くように整える処置です。

局所麻酔を行い、短時間で安全に行えます。

 

小児の場合

 

お子さんの年齢や舌の発育段階を見ながら、必要なタイミングで処置します。

 

 

成人の場合

 

発音や舌の動かしにくさ、矯正治療中の舌癖改善のために行うことがあります。

日帰りで行え、痛みや出血も最小限です。

 

治療の流れ

 

診査・相談

　舌の動きや形、発音・嚥下の状態を確認します。

 

治療計画のご説明

　処置の必要性・タイミング・方法を丁寧にご説明します。

 

舌小帯切除術（必要な場合）

　局所麻酔をして、短時間でスジを調整します。

 

 

 

桑名はらだ歯科クリニックでは

 

舌小帯の状態を年齢や成長に合わせて正確に診断し、

必要に応じて切除術やトレーニングを行います。

赤ちゃんから大人まで、機能面と見た目の両方を考えた治療を心がけています。

 

「舌の動きが悪い」「発音が気になる」「すきっ歯がある」など、

気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

舌小帯は生後すぐに切除したほうが良い？

 

結論から言うと、

「必ずしも生後すぐに切除する必要はありません」。

状態や症状によって判断が分かれます。

 

舌小帯が短いときに起こること

 

舌小帯が短いと、舌が上にあがらず、

 

授乳時に乳首をしっかりくわえられない

 

吸う力が弱く、母乳が飲みにくい

 

舌の動きに制限があり、将来的に発音・歯並びに影響する

 

といった問題が出ることがあります。

ただし、全ての赤ちゃんで問題が出るわけではありません。

 

生後すぐに切除するケース

 

以下のような場合には、医師の判断で早期切除を行うことがあります。

 

授乳がうまくいかず、体重増加に影響している

 

舌の動きが著しく制限されている

 

舌先がハート型にくびれており、可動域が極端に狭い

 

この場合、産科・小児科・耳鼻科・歯科などで、

局所麻酔や無麻酔でごく短時間の処置が行われることがあります。

 

成長とともに改善することも

 

生まれた直後は短く見えても、

成長により舌や口の中が広がると自然に動くようになるケースもあります。

授乳に問題がなければ、すぐに切除せず経過観察でも大丈夫なことが多いです。

 

歯科での対応（乳幼児〜小児期）

 

乳歯が生えそろう時期や、発音・舌癖・歯並びへの影響が出てきた時点で、

舌小帯切除術＋舌トレーニングを行うことで、

より機能的で自然な改善が期待できます。

 

桑名はらだ歯科クリニックでは

 

舌小帯の長さや動きを診断し、

「今すぐ切除すべきか」「もう少し成長を見てよいか」を丁寧に見極めます。

必要な場合には、小児に負担の少ない方法で安全に処置を行います。